異才ネットワークさんがフリースクール通学助成のためのクラウドファンディングにチャレンジ中!(9/30まで)

休眠預金活用事業「あらゆる子どもの育ちを保証する地域総動」で伴走支援をしている実行団体のひとつ、一般社団法人異才ネットワークさんが、みずから運営されているフリースクール「大津オルタナティブスクール トライアンフ」への奨学金のためのクラウドファンディングを募集されています。

まずはウェブサイトから、不登校の子や保護者の方々の実情、トライアンフさんの活動内容、奨学金の必要性などをご覧いただければ幸いです(下の画像を押すとウェブサイトが開きます)。

画像:異才ネットワーク(大津オルタナティブスクールトライアンフ)さんのFacebookより

ひとこと、トライアンフの活動の特徴と、奨学金の必要性について補足します。

●トライアンフの活動の特徴

本事業で各実行団体が取り組まれていることは、不登校となった子とその保護者の方々が、安心できる人々とつながり、休息し、自分のやりたいことにチャレンジできる環境を育むことです。

その中でトライアンフさんは特に、発達に特性のある子と、その保護者のサポートに力を入れられています。

具体的には、ひとりで集中できるスペースを設けられていたり、絵画、音楽、カフェなど、さまざまな形で、ひとりひとりの子が自分の興味関心を深め、人との関わりを持てるような仕掛けをされています。

文科省が2017年に出した教育の確保等に関する基本指針の中で「(不登校児童生徒への)支援に際しては、登校という結果のみを目標にするのではなく、児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指す必要がある。」と述べられています。

多様な子たち一人ひとりが、自分自身の「好き」や「得意」に出会い、伸ばしていけるように伴走されているトライアンフさんの活動は、これからの子どもの育ち・学びのあり方に向けても、新たな可能性や知見を拓いてくださっていると感じています。

●奨学金の必要性

滋賀県内では、草津市を皮切りに、フリースクールへの通学を公的に助成する制度を設ける市町が少しずつ増えています。しかしながら、トライアンフさんが立地する大津市も含め、公的助成がない市町がまだ多くあります。

その背景には、不当事者の方々の切実な悩みや課題、フリースクールの活動の意義や価値などの理解が、社会全体に広がっていないことがあると思われます。

加えて、助成があっても、新たな家計負担が生じることに変わりはありません。そのため、フリースクールに通学したくてもできない子、通学させたくてもできない保護者の方々も多くいらっしゃいます。

このクラウドファンディングへのご参加、ご協力(この情報を周囲にお知らせいただくことなど)を通じ、当事者の子たちと保護者の方々、活動をされている方々の想いを分かち合っていただければ幸いです。

(村上 悟)