碧いびわ湖は、1977年に、琵琶湖の淡水赤潮の大量発生をきっかけにはじまった「琵琶湖のせっけん運動」を引き継いでいます。

●廃食油の回収

琵琶湖に淡水赤潮が大発生した当時は、まだ下水道が未整備の地域が多く、家庭の台所からでる排水が側溝をとおって、川、琵琶湖に流れでていました。また、洗濯洗剤に含まれていたリンが、琵琶湖の水を汚す(富栄養化する)原因のひとつであることもわかりました。

その当時、滋賀県南部地域で活動されていた湖南生活協同組合(湖南生協)では、大津にあったマルダイ石鹸本舗から、家庭で出る廃食油を原料とした粉石鹸が製造できるということを知り、各組合員が住む地域での廃食油の回収をスタートするとともに、回収した廃食油を原料したマルダイ粉せっけんびわ湖(リンを含めない洗濯用せっけん)の共同購入をはじめました。

この運動は、生協の活動にとどまらず、多くの人びとの参加と協力により、滋賀県内全域へと広がりました。

琵琶湖を汚さない消費者の会による地域回収の様子

その後、県内における住民の運動の広がりを受けて、滋賀県が「琵琶湖の富栄養化の防止に関する条例」を制定されました(1979年)。

その後も、アオコの発生(1983年)が確認されるなど、なかなか改善しない琵琶湖の水質の状況にあって、福祉分野の住民運動であった「抱きしめてBIWAKO」(1987年)への協力・実現をきっかけに、あらためて、「よみがえれ琵琶湖 請願署名運動」に挑戦し、34万人の署名を集め(1988年)、その勢いをもとに、1989年に、全国初の環境専門生協である滋賀県環境生活協同組合が発足します(安土町に拠点を開設)。

いまなお事業を継続されているマルダイ石鹸本舗
碧いびわ湖で、いまも回収する地域回収拠点の様子

38年間、地域を回り、油を集めつづけてくださった先輩の声をご紹介します

(参考リンク)

▼「琵琶湖のせっけん運動」をいまなお続けています

http://aoibiwako.shiga-saku.net/e1159823.html

▼油回収ポイント_雑観

http://aoibiwako.shiga-saku.net/e835191.html

▼京都新聞_特集記事「シリーズ環境生協運動」(2008年)

http://aoibiwako.shiga-saku.net/c18473.html

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●廃食油をリサイクルした粉せっけんびわ湖

▼マルダイ粉せっけん びわ湖 ~作り続けて35年~

http://aoibiwako.shiga-saku.net/e776167.html

▼マルダイ粉せっけんびわ湖・3kg袋
(碧いびわ湖の共同購入・インターネット注文サイト)
http://aoibiwako.ocnk.net/product/1


琵琶湖のせっけん運動40周年記念集会
びわ湖発。未来のセンタク

https://aoibiwako.org/mirai-sentaku/

報道記事(毎日新聞滋賀版/2017年7月30日)

https://mainichi.jp/articles/20170730/ddl/k25/040/335000c

私と琵琶湖とせっけん運動
碧いびわ湖フォーラム2017