碧いびわ湖は、1977年にはじまる草の根の住民運動(せっけん運動)をひきつぐ、市民組織(NPO)です。
2009年に、先輩たちがつくってきた事業を継承し、スタートした碧いびわ湖では、活動の担い手を「世代交代していこう!」と県内さまざまな地域にて、多彩なパートナーとともに、草の根の活動を実践してきました。
◎現在の活動
手作り市民メディア「あまいろだより」
(2009~現在)
碧いびわ湖の会員を中心に編集委員会(通称「あまいろ探偵団」)を構成し、手作り市民メディアとして、年4回編集・発行しています。
「なかす野洲川たんけん隊」の活動をサポート
(2015~現在)
野洲川下流部、守山市中洲地区にて、野洲川での自然体験活動を行う親子住民グループの発足から、活動運営を伴走支援しています。
親子でほたるを飛ばす環境学習クラブを運営しています
(2019~現在)
守山市にあるあまが池親水緑地(吉川川)にて、高校生による学習活動の終了を受けて、地域の親子が参加する環境学習クラブを結成し、参加住民を募り、運営にあたっています。
気候アクション滋賀ネットワーク
(2020~現在)
2020年に、県内の市民有志が「気候非常事態宣言」を滋賀県に求める請願を滋賀県議会に提出したのを受けて、「気候アクション滋賀ネットワーク」が発足し、碧いびわ湖も参画しています。また、同時期に発足した「Friday For Future Shiga」とのパートナーシップにより、若い世代の活動とも連携、伴走支援しています。
休眠預金活用事業「あらゆる子どもの育ちを保障する地域総動」
(2022~現在)
公益財団東近江三方よし基金とのコンソーシアム「びわ湖・三方よしローカル・コモンズ」を組成し、休眠預金活用事業の”資金分配団体”として活動をしています。学校に行きづらい子を含むあらゆる子どもの育ちを保障できる地域づくりの推進のため、6つの”実行団体”への資金支援と伴走支援を行いながら、全県的な情報発信や共同学習、資金循環の仕組みづくりなどに取り組んでいます。
「マザーレイクフォーラム」→「マザーレイクゴールズ」に参画
(2012~現在)
滋賀県が策定した「マザーレイク21計画(第2期)」にもとづき、琵琶湖流域の多様な主体が参加するプラットフォームとして発足した「マザーレイクフォーラム(MLF)」に参画してきました。2020年度をもって同計画が終了し、2021年7月には、新たな枠組みとして「マザーレイクゴールズ(MLGs)」がスタートしました。
◎これまでの活動
「アースデイしが7.03」(ネットワークあすのわ に参画)
(2011年)
2009年より、県内の野外子育てサークルや、母乳育児サークルの方々とのつながりをもち、交流してきました。そして2011年の原発事故をきっかけに、子育て中の親を中心に、多くの方々がゆるやかにつながる「ネットワークあすのわ」が生まれ、碧いびわ湖も参画しました。2011年7月3日には、「アースデイしが7.03」が開催され、5,000人を超える来場者がありました。
親子の遊び場「たまてばやし」(栗東市の里山にて)
(2012~2019年)
栗東市の里山にて、竹林化した元農地をお借りし、親子で自然遊びができる遊び場として整備し、多くの親子が参加する活動となりました。また、立地する地域の農家や住民の方々とのパートナーシップにより、手作りマルシェの開催へと活動は展開しました。その後、強烈な台風による被害があり、残念ながら2019年に活動を終了(撤退)しました。
みんなでやろう!夏のピークカット大作戦
(2012年)
前年の原発事故を受けて、夏場の電気不足が言われるなか、市民が節電を呼びかける「みんなでやろう!夏のピークカット大作戦」実行委員会に参画し、さまざまな仲間とともに活動しました。
野外子育て広場 in 目田川(守山市の多自然型親水河川にて)
(2013~2017年)
守山市の多自然型親水河川である目田川にて、維持管理をされているNPO法人びわこ豊穣の郷とのパートナーシップにより、親子がつどえる野外子育て広場を実施しました。碧いびわ湖としての活動は、2017年で終了しましたが、参加されていた親子が独自につくる子育てサークルにて、その後も、利用されています。また、びわこ豊穣の郷とのパートナーシップによる活動も、別のかたちで進展しています。
滋賀県内の「野外遊び場マップ」を作成
(2014年)
滋賀県内で、野外子育て広場や、冒険遊び場、森のようちえん活動などを行うパートナーとともに、滋賀県内の「野外遊び場マップ」を編集・発行しました。
県立守山高校による「小さな自然再生」活動をサポート
(2016~2019年)
守山市のあまが池親水緑地(吉川川)にて、ほたるが自生するための河川環境づくりを目指した、高校生による活動を伴走支援しました。滋賀県立大学の瀧健太郎先生のご指導を仲介し、高校生による科学的な学習活動で、地域社会と連携した活動が実現しました。
BIWACCA
(2016〜2017年)
リサイクルせっけんの運動を継続し発展していくための事業とすることを目的に、NPO法人愛のまちエコ倶楽部と連携して、デザインや品質の向上に取り組みました。思い描いた通りの成果を得ることはできませんでしたが、この活動を通じて学んだことが、現在の活動に活きています。
「あおいそらと森のおうちプロジェクト」に参画
(2017~2021)
滋賀県南部地域にて、無認可の幼児教育(施設)を運営する3つの園とのパートナーシップのもと、園に子どもを通わせる保護者のみなさんとプロジェクトチームをつくり、「おかあさんが元気になる場」づくりをコンセプトにした居場所づくりが5年間にわたって行われました。碧いびわ湖もパートナーのひとつとして参画しました。
「びわ湖発。未来のセンタク」
(2017年)
「琵琶湖のせっけん運動」がはじまってから40周年になるのを記念し、せっけん運動にゆかりの複数の団体とともにキャンペーンを展開しました。琵琶湖の湖魚(ニゴイ)を使った新たな食文化発信、BIWAKO FISH AND CHIPSの取り組みにも伴走しました。
沖島でのエネルギー自治学習会
(2018年)
琵琶湖に浮かぶ沖島で、沖島町離島振興協議会、株式会社日吉などとの協力により、宝塚すみれ発電の井上保子さんをお招きして、エネルギーの自給と自治について学ぶ「島の未来をつくる会」を開催しました。
みんなでつくるコトノマ
(2019年)
近江八幡市旧市街で、古建築をリフォームして開店した「食堂ヤポネシア」の一角に、赤ちゃんの授乳やオムツ替え、休憩などができる「みんなの休憩室」をつくるプロジェクトをクラウドファンディングで実施しました。100名を超える方々から100万円を超えるご協力をいただき、6畳間を整備することができました。
「学びのマナビバ」
(2021年)
子どもの育ちと学びについてオンラインで学び合う「学びのマナビバ」を、4回にわたって開催しました。フリースクール、森のようちえんなどの実践者、保護者、専門家など多様な人々が集い、現状や経験、課題と可能性を共有しました。子どもたちの不登校の増加の背景にある社会状況と、これから取り組むべきことについて、理解を共有しました。