Class02 “共感の経済でつくる未来”

Class02 “共感の経済でつくる未来”

てらすくらす01「経済学のめがねで現代をみる」で、「経済」とは、有機物も無機物も含めて、誰もが関わりのあることと学びました。

大地から資源を「取り出し」、ものをつくることばかりに懸命で、大地に「還す」ことをなおざりにした現代の経済活動が、人と自然、人と人を分断し、環境も、健康も、地域社会も壊し、争いを引き起こしています。

ならば、これ以上の破壊を防ぎ、平和で健康な社会を実現するためには、持続可能な「経済」の姿を描き、その実現に向けて歩み始めることが、確かな道ではないでしょうか。

本講座では、環境事業のパイオニア、アミタホールディングス株式会社の代表取締役であり、社会的事業家の育成に取り組む信頼資本財団の設立者でもある熊野英介氏から、人と人、人と自然とのつながりを豊かにする、新たな時代の「経済」のビジョンと、その実現を担う人財になるための心構えを学びます。

熊野氏の、人間と歴史への深い洞察に基づいたお話はきっと、受講者のみなさまの今後の生き方、働き方に大きな影響を与えることと思います。また、受講者同士での共感と対話の中から、新たな社会的事業の種が生まれることも目指したいと思います。

受講料:25,000円(全5回)

2017年5月~2018年2月(約2ヶ月に1回 土曜日開催 14:00~17:30  ※13時30分開場)
momo庵(大津市瀬田2丁目2-3→[地図]

初回講義:5月27日(土)14時00分~ (13時30分開場)
申込締切:5月20日(土) ※15名程度

講師:熊野英介(アミタホールディングス株式会社代表取締・信頼資本財団理事)

明るい未来を考え、人を非難する暇があれば、希望を考える、建設的な人の受講を希望します。私は「価値作り」をする人を事業家と言っています。いくら社長でも親会社の言いなりや親の言いなりなどで価値作りが出来ない人は、事業家と思っていません。しかし、組織の中にいても価値を作る人、市井で生活していても価値を作る人は事業家と定義しています。

講義日程

  • 5月27日(土)2030年の社会を考える。ーバックキャスティングを学ぶ
  • 8月5日(土)近代の誤作動を考える。ー何故、市民革命の近代が、市民を犠牲にするのか?
  • 9月 30日(土)未来設計を考える。ー人間性を取り戻す社会とは?
  • 11月25日(土)11月19日(日)共存経済の駆動力を考える。ー投票行動から購買行動で社会を変える。
  • 2月24日(土)近代を超えて。ー工業文明の先の社会

講師紹介

「持続可能社会の実現」を掲げ、1970 年代末から他社に先駆け再資源化(リサイクル)事業を開始。その後、ソリューション事業や地域支援事業を手がけ、環境分野を牽引。未来の子供たちの尊厳、そして、人類に限らずすべての生命の尊厳を守ることをミッションに掲げ、豊かな関係性が動力となる新たな社会の創出に向けて邁進中。著書に『思考するカンパニー』(無料ダウンロード可)、『自然産業の世紀』(共著)。

講義の流れ

13:30 開場
14:00-15:30 講義
15:30-15:45 休憩
15:45-17:30 グループディスカッション
18:00-21:00 (交流食事会-自由参加/参加費別途)

学びの発案者より


有本忍(momo庵)

「てらすくらす」学びの場への期待
わたしが 熊野さんを知ったのは、琵琶湖環境科学研究センター長の内藤正明先生からいただいたDVDでした。内藤先生と田中優さん そして熊野さんの3人の対談でした。

そのころ ずーっと「わたしはなんのために生まれてきたのだろう」という深い深い悩みから抜け出せず、「そもそも存在しなくてもよいのではないか」というところまで考えていました。それなのにDVDの中で 熊野さんは「産まれてきてよかったんだ。(。を「まる」と言った)」そして「なぜならば…ということをこれからやっていけばいい。」と言いました。

なぜ産まれてきたのか いる意味あるのか?と長いこと悩んでたのにこの人(熊野さん)は 「まる」言うてしまわはった!長い悩みが終わってしまったやん。えー!!!
しかも、どうしていいのか なんの意味があるのかとかなんにも言わない。
そして なぜならばという未来を作っていけばいいと言わはった。
それならばわたしにだって 何かできるかもしれないし できなくても
またその未来に何かやっていけばいい。
初めて明るい未来を描けると思いました。

更に熊野さんは「この世に無駄なものはない。すべて意味があって価値がある。価値がなくてたまるか!」といいました。そのことを「未利用品の利活用」とわかりやすくおっしゃって 会社事業として扱っていらっしゃいます。なぜそんなことを熊野さん自身が思うのか?とも思わず 、それ以来ずーっとストーカーのように機会があれば お話を聴いています。

でもね、お話をたくさんお聴きしていくうちに知りました。
熊野さんご自身こそが なぜ産まれてきたのか?と思う人生だったのです。
熊野さんこそが なんのために産まれてきて生きていけばいいのかと問い続けた人生でした。
そんな中 高校生の時にユージンスミスの水俣の写真を見て悩むのをやめたそうです。
企業が世の常を作っていく、静かな実践者だとおもっています。
そして みんなが幸せになれる未来を描けて思考錯誤しながらも実践してる現役の経営者は熊野さんが唯一無二の存在です。
だから 私はずっとストーカーし続けて 今回少しでも多くの人が実践者の熊野さんの
思考を共有できればと思うのです。

成熟してしまった資本主義の 次の世界をともにつくっていく
クラスメイトがたくさん集まりますように。

受講のお申込み

受講申込は締め切りました。
講義の様子は、順次、レポートで報告いたします。